夏休みの宿題
毎年、夏休みには絵を描く宿題ありますよね。夏の思い出、動物の絵、昆虫、海、山などなど。
高学年のお子さんや絵が大好きなお子さんは、親の手を借りずに取り組む事ができると思います。
しかし、普段、絵は図工の時間だけ。外遊びが大好きな元気な男の子には、ハードルが少々高い課題です。親子で取り組んだ思い出を紹介したいと思います。
テーマ選定
我が家では、子供がキリンを描きたい!と言うので、テーマに選びました。
1日目 絵の決定
食事中に、お出かけした思い出を会話しながら、本人に何を描きたいか決めてもらう。
2日目 絵のデザイン決定
撮影した画像の中から、描きたい写真を選んでもらう。この時、なるべくキリンが大きくてインパクトがある写真を選んで欲しい。でも、あくまで本人が決定。
3日目 下書き
写真をなるべく大きくプリントアウトして、細かい所は気にせず、キリンを大きく描く。
4日目以降 絵の具で色付け
この時も、細かい所は気にせず、キリンから。写真をよく見て、黄色だけではなく、色々な色がある事に気づいてもらう。色塗りに、とても参考になったのが次に紹介する本です。
子どもと一緒に絵の勉強
銀色と金色の絵の具を “少し” 使うのがポイントでした。子供って金色、銀色を使うだけで、なぜかテンションが上がります。大人も金銀はなぜか好きですよね。ほんと不思議ですね。またできた作品もキラキラしていて喜んでいました!
参考にしたのは、子供むけの絵画教室を実施されている齋藤洋子さんの本です。アドバイスが的確で分かりやすい。確かにインパクトあるかも!と思えるような示唆がたくさん書いてあります。これを直接見せて「こうしなさい」というのは成長につながらないので、「こうしてみたら、どんな風に見えるかな?」と子供自身がどう感じるかを確認して、子供が思うことに沿って、表現方法をアドバイスするようにしました。そして、決して手は出さない。できたものがイマイチでも、努力したことを褒めるようにしています。
一緒に取り組んでわかったこと
今回改めてわかったことが二つあります。
ひとつ目
楽しい気持ちで描いた絵は楽しくなるし、力が出ました。何も考えなければ、機微を感じ取りにくい絵になってしまいました。書いているときの気持ちが、とても大事と勉強になりました。子供自身がどうしたいか、を如何に聞き取るかが大切と思えます。
ふたつ目
男の子は「すごいね」っていうキーワードに向上心が出ることは、色々な本にも書かれていると思います。たくさんダンゴムシを集めてすごい、花の蜜を吸ってすごい、手放し自転車がすごい。とにかくすごいと言われたいがために、女性が理解できないことでも、人にできないすごいことを目指す性質があります。そして、頑張ることのすばらしさ。これは何にでも役に立つことです。なので、頑張った時には、先ず「こんなに頑張れるなんて、ほんとにすごい」と褒めるようにしました。そして絵の出来が良ければ「こういうところが工夫されていて、見てて気持ちいいね」と、具体的に褒めてます。
最後に
今の子供は本当に大変です。だけど情報はあふれているので、適切に行えば効率的にできることも確かです。なんでもトライして最もいい方法を編み出していくと良いと今は思ってます。
絵をテクニックで教えるというタイトルに少し抵抗があったものの、言い方次第だという事に気が付きました。子供もうまく表現したくてモヤモヤしていたみたいです。親子で考えるように少し言葉でアシストするだけで、確かに見違えて絵が上手になりました。この本に出合えてよかったです。