一度は百人一首を覚えようとして、挫折した経験がある人も多いのではないでしょうか。
家族で遊ぶにしても、覚えてないと、あまり楽しめないしし、100枚覚えるのはしんどいしで、なかなか腰が重くなってしまいますね。
小学生に特化した 「五色百人一首」は工夫がいっぱい
最近、小学生の教育に取り入れられている「五色百人一首」というものがあります。手軽に百人一首の世界を楽しむ目的で、小学校教師で日本教育技術学会 名誉顧問の向山洋一氏が1980年代に教材として広めたのが始まりです。
特徴は100首を青・桃・黄・緑・橙の5色の札の20枚ずつに分けているのが特徴の百人一首です。
20枚ずつ覚えて、20枚でゲームもします。この20枚というのが、絶妙にちょうどいい枚数だと思います。
- 覚えようと取り組む子供の記憶力は良いです。早い子は1週間で20枚くらい覚えます。
- 段階的に達成感を得ながら、次のステップに進むことができます。
- 2か月くらいで無理なく100首近く覚えることも全く可能です
- 取り札の裏側には上の句が印字されています。忘れても、札をひっくり返せば、上の句と下の句のセットを確認できるので、すぐに答え合わせができます。
- ゲーム (試合) では、まず色を決めます。その色の20枚で試合をします。
- ゲームで20枚を並べると、札を見渡せるので、子供でもすぐ取ります。試合はとてもスピーディで、探すための間延びした時間がなく、緊張感が維持できます。
- 慣れると1ゲームが5分くらいで決着がつきます。学校の休み時間でも十分遊ぶことができます。
現在、全国の学校に広まっていて、のべ 300万人 以上の児童が五色百人一首に取り組んだ経験があるというデータもあります。
百人一首を覚えることは子供への影響も良いようです
- 集中力が鍛えられ、努力することを覚えることがまず大きいです
- コツコツ毎日取り組む習慣がついて、成功体験を得ることができます
- 覚えるほど札が取れるため、自尊心が高まります
- 自然に古典文学のリズムを覚えることができるので中学生以降の授業に役立ちます
息子は、百人一首にはまって、自ら五色百人一首の大会に出たいと言ってきて、出場しました。
会場には、幼稚園生から小学校高学年生まで様々な人が集まっていて、スピーディに楽しそうに試合をしていました。残念ながら途中敗退でしたが、大会後も、次は勝ちたいというモチベーションから、自然と百首を覚えて、集中力、聞く力が格段に上がったと思います。
また、歌を覚えると、次は言葉の意味や作者について知りたくなり、古語や歴史上の人物を自分で調べるようになりました。
これは親の私たちも驚きました。正直に言うと、はじめに百人一首を始めたころは、なんで百人一首？もう少し違う事でもいいのにな、と思っていました。しかし、硬い大人の頭で考えてはいけないですね。友達と一緒に楽しんでいるのを見ると、五色百人一首は試合がスピーディだし、とても楽しみながら友達と高めあっているのを見ると、本当に反省しました。百人一首の本が欲しいというので、一緒に選んで、毎日学校に持って行って、昼休みにみんなで楽しんでいるそうです。
ある程度覚えたら読み上げ機が良いです
ある程度覚えたら、読み上げ機を使うと良いと思います。読み上げ機を使うと飛躍的に覚えるのが向上します。試合にも慣れるようになるので、とても効果的と思います。半分～7割以上覚えたら、使うといいと思います
こんなに子供がはまるとは正直、思いませんでした。お正月に向けて皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。
