気軽に遊びたい
インフレータブルボート(ゴムボート)は便利ですが、もっと気軽に海で遊びたい。子供との海水浴をメインに、釣りはおまけくらいのお手軽ボートとして、空気で膨らますカヤックを購入しました。
迷いましたが INTEX (インテックス) の エクスクルージョン プロカヤック にしました。プラスチックのカヤックは置き場に困る、ドロップステッチ構造のインフレータブルカヤックも良いですが高いので。本命はゴムボートが有るので、割り切りました。
カヤックの艤装
まず、オールが流されないようにリーシュ (オール用のハーネス) は別途用意した方が良いです。
これがないと、オールを落として流れた瞬間に詰みます。
例によって、スノコを船首と船尾にそれぞれ1枚ずつ設置しました。
船首には、クーラーと BMO の竿受け をワンタッチで取り付けています。
船尾には、パドルホルダを取り付けてオールを邪魔にならないように設置します。またエンビパイプを立てて、ロッドスタンドも作りました。
良かった点と気付いたこと
買って良かった点
気軽です。パッと組み立てられて、すぐに海に出れます。親子で運べば楽しいし、普通の海水浴プラスアルファの楽しみ方ができます。
安定感は、かなりあると思います。怖さは感じません。1kmくらいなら軽々と移動できます。
トラブル発生
油断できないと思った事があります。子供とタイラバをした時に、ワカシの大群が来ていた様で、着水直後に喰って、そのまま暴れてボートに針が引っかかり、船底に穴を開けました。すぐに岸に上がって、何事にもならなかったけど、びっくりでした。
気室は十分大きく、針が刺さってバーストする様な素材では無いです。また岸に近かったので危なげなく戻れましたが、無茶ができるボートではないのは明らかです。このボートはちょっと遊ぶくらいの位置付けが◎です。
遠出する船外機付きのインフレータブルボートでも起こりうる事だから、怖いと、気を引き締めました。
使い方の結論
個人的に下記のルールを作って遊ぶことにしました。
- 夏の海水浴で岸付近で遊ぶ
- 秋冬の釣りには穏やかな湾内に限定して、タイラバ、コマセ釣り、ダンゴ釣りなどに使う
- 救命胴衣をつけて泳いで帰れる距離で使う
- 風のない日を必ず守る
- 岩場は破れる危険があるので近づかない
釣りについて
インフレータブルカヤックの釣りは “移動ながらのタイラバ” か “アンカーで固定して餌釣り” か “ダンゴ釣り” が良いと思います。
タイラバ
タイラバは仕掛けを落として着底したら、即座に巻き上げ、一定速度でゆっくり10mくらい巻き上げる釣りです。初心者にも子供にも簡単にマダイや根魚が狙えます。
落として巻いて、落として巻いて、、、流されたら漕いで戻るを繰り返しましょう。ダイエットにも良いと思います。
玉は、緑&金、赤&オレンジ主体で、80g と 100g。ネクタイは赤系統でスッキリしたものを好んで使ってます。もちろん全誘導式です。
餌釣り
吹き流しと胴付きの2種類が有ります。吹き流しの方がアタリは多いが、カヤックではテンビンの扱いが面倒です。お子さんには2本針の胴付きがオススメです。
コマセを入れるための中型のバケツを持参することをお勧めします。私は定番の100均のプランターの穴をふさいで使ってます。
ダンゴ釣り(紀州釣り)
集魚効果のあるダンゴの中にオキアミを隠して、ダンゴで集まったクロダイが割れて出現したオキアミにたまらず飛びつく、聞くととても理にかなった釣りです。私もまだ修行中ですが、先日、9枚クロダイが釣れました。
仕掛けはシンプルに3号か4号のフロロカーボンのハリスを50mくらいベイトリールに巻きます。糸の先に伊勢尼針10号くらいを取り付けて、短めで柔らかい竿にセットしたら竿の準備は完了です。
エサはオキアミとダンゴ釣り用の配合粉を使うと便利です。玄人の方はオカラを主体にサナギ粉、アミエビ、集魚効果のある粉末などで作りますが、色々大変なので。後々にするのが良いと思います。
配合粉でうまく作るコツは水の量を必ず守る事と、時間をかけて全体が均一になる様に混ぜる事です。ぎゅっと握りしめて固まり、突くとパカっと割れるくらいがベストです。水分が多いとなかなかダンゴが割れずに釣りにならず、少ないと投入途中に割れてしまいます。マルキューの速攻ダンゴはすでに均一に加水されていて、すぐに使えるので、非常に便利です。
餌の準備は、テニスボール大のダンゴを軽く握って半分に割っておきます。オキアミを針につけて割り面の真ん中に置いて、ボールを合わせてギュッと握りしめます。何度もボールの位置を変えながら握り締めて固めます。
リールをフリーにして、ダンゴを投入します。リールに引っかからない様に、糸を繰り出して、海底に着底させます。糸を適度に柔らかく張って、ダンゴが割れるのを待ちます。30秒もしないうちに割れるのが理想と思います。
割れたのち、ダンゴの中からふわっと浮き上がるオキアミにクロダイが食いつく仕組みです。理に適った面白い釣りだと思います。
ボートの補修について
空いた穴は、自宅でゴムボート用の補修キットで直しました。
穴の見つけ方は、膨らませた状態で、石鹸水を霧吹きで噴射します。蟹の泡の様なシャボン玉が発生する場所に穴があります。場所を特定したら、石鹸を洗い流して、空気を抜き、穴の空いた箇所を上にして広げます。
使う接着剤は、スリーボンドのウレタン系強力接着剤 パンドー 156A (PANDO 156A)が最適です。専用品は高くて量が少ないです。また、絶対に瞬間接着剤やエポキシ系は使わないで下さい。ダメになってしまいますので。補修布は購入した時の付属品か、ネットで購入するインフレータブル用の布が良いと思います。
- 補修布は、破れた箇所を中心に5cmは余裕を取って、円形または角を丸く切った長方形にカットします。
- 接着剤を塗る前に、ボート本体には、補修布を当ててマスキングテープで接着剤がはみ出ない様にした方が良いと思います。
- 接着剤の塗り方は説明書通りに、補修布とボート本体の両方に均一に接着剤を塗り、10分放置します。手で触ってもべたつかない程度に乾きます。再度塗って10分乾かします。この塗って乾かす工程を3回実施します。
- 接着剤が乾燥したら、シワができない様に慎重に貼り付けます。貼り付け後は、木の板と万力などでしっかり挟んで、12時間は放置します。
- その後、再度漏れチェックをして異常が無ければ、完了です。
メンテナンスして大切に乗れば長年の相棒になりますので、大事にしていきましょう。