読解力に悩んでました
少し前、下の子の読解力に悩んでいました。特に算数や国語の文章問題に結構苦労していました。
どうにかしようと調べていて、日本人の読解力の低下の記事を発見しました。上の子が小学生の頃の2019年末に、国際学習到達度調査(PISA)で発表された日本の「読解力」が8位から15位に下がってしまって、先進国では随分低い順位に位置していたようですね。確かにこの頃、県でも国語の勉強に力を入れる方針になった覚えがあります。幸いなことに 20’23/12/5 の記事では、最新のテストで3位まで回復したようです。しかし、かつて詰め込み教育時代では、日本人は断トツの識字力と理解力だったと聞いていました。うーん、何がどうしてこれらの結果になったかは、明らかそうですね。
読解力を深堀してみます
ちょっと読解力について調べてみました。
- 語彙力 文章の意味を理解する力
- 分析力 文章の構造を読み解く力
- 要約力 文章のあらすじや内容をまとめる力
- 速読力 制限時間内に読み解く力
文章にしか書いてみると、確かに、それぞれ方向性が違うので、理解しながらう養うことが必要そうです。まず語彙力がベースに無いと意味を理解できない。分析力は前後の文脈から書き手が何を言いたいのか理解する力ですよね。要約力は消化できているか?これができないと応用が利かないですよね。速読力は筋力みたいなものでしょうか。
最近の子供って本はおろか、マンガもあまり読まないようですね。御多分に漏れず、読書嫌いで外遊びが大好きな息子です。家では Youtube やショートムービーばかり見ていて、驚くことに、後で内容を聞くとあまり覚えていないし、順序立てて説明するのもややてこずる感じです。ちょっと良くない傾向で、この時はマンガでも良いから読んで欲しいと思っていました。
今回は、こんな困っていた時、まずは本を読む敷居を下げて、習慣をつけるために、こんなことを試していました、という本を紹介したいと思います。本に興味を持って、読解力も付けることができました。おかげさまで、ようやく最近は自分で好きな本や興味のある内容を見つけて、学校の朝読書の時間に、割と楽しんで読んでいるようです。
親子でやる 齋藤式 まとめ力をつけながら読むイソップ
国語の教材で有名な方の本に出合いました。「齋藤孝」という方の本です。親しみやすいイソップの物語を読みながら、読解力や要約力をつけていく物語+トレーニング本です。特徴は、
- 音読すること
- 4コマイラスト(起承転結)をヒントにして、子供に起承転結を話してもらうこと
毎晩、1話ずつ読み聞かせをしていたのですが、続けていくと自然と起承転結を意識して読めるようになりました。さらに、最後にで物語から得られる教訓が、ことわざや慣用句で書かれているので、道徳心と語彙力も得られます。即効性があって良い本と思います。
文章を理解しながら読む力が付きました
はじめは字面を追うだけの表面的な読み方の息子でした。音読は比較的スラスラできていましたが、内容の理解はできていないようでした。しかし、この本に出会って、起承転結を意識して読む意識が、自然とついたようです。特に、接続詞の使い方で、その文章が持つ意味を理解するようになったと思います。「しかし」だと次は反対のことを述べる、「なので」だと結果を述べる、「なぜなら」だと理由を述べるといった具合に、理解しながら読み進めることができるようになったんです!
日常会話でも、長い文章で説明できるようになってきて、幼い会話も可愛かったのですが、大人な会話に近づいてきたと思います。やっぱり寝る前の読書は大切なんだなぁ、と改めて痛感しました。もっと早くしてあげればよかったです、、、
まとめ
読解力と要約力は、学校での勉強にも必要な力と思います。国語の長文読解はもちろんですが、算数の文章問題は読解力が無いと、なかなか大変でした。また、高学年になるにつれて、社会や理科の問題では、グラフや写真を見て自分の言葉で説明するような問題も登場します。単語力と文章力は、積み上げ型の勉強になるので、ゆっくり無理なくコツコツと歩んでいきたいと思いました。